CONCEPT / WORLDVIEW

チバ・シティを、現実のプロトピアへ。

Neuromancer、月のサイクル、S(F)的想像力、AIと人間の関係性。CCB2026の背景にある世界観をまとめたページです。

NEUROMANCER / CYBERPUNK

千葉とサイバーパンクの接点。

『ニューロマンサー』は、ウィリアム・ギブスンが今から42年前(1984年)に発表したSF小説。
まだインターネットが日常になる前に、世界がネットワークで覆われ、人間の意識が電脳空間へ潜っていく未来を描いた小説である。

AI、巨大企業、ハッカー、身体改造、電脳空間。現在のインターネットや仮想世界、AI時代を予言するような要素を、まだそれらが現実になる前に描いた作品として、サイバーパンクの古典とされている。

ニューロマンサー 新版(早川書房)— ウィリアム・ギブスン
ニューロマンサー 第一部「千葉市憂愁(チバ・シティ・ブルーズ)」扉ページ

物語の第一部の舞台

日本の「千葉市」

原題:Chiba City Blues / 邦訳:千葉市憂愁

最先端の医療技術、違法なサイバネティクス、外国人、ハッカー、アンダーグラウンドな文化が混ざり合う、猥雑で先鋭的な都市として描かれる。

主人公ケイスは、かつて電脳空間に意識ごと接続し、企業の情報を盗み出す「コンピューター・カウボーイ」だった。
しかし裏切りの代償として神経を焼かれ、電脳空間へ入る能力を失う。彼は千葉の街で、ドラッグと危険な取引に沈みながら、再びどこかへ接続される日を待っている。

そこへ、身体を武装した女サムライ、モリイが現れる。
彼女に導かれたケイスは、謎の男アーミテジから、失われた能力を取り戻す代わりに、最も危険なAIへの侵入を依頼される。

サイバーパンクとは、明るく清潔な未来ではない。
ネオン、雨、雑居ビル、電子音、身体の改造、巨大企業、都市の孤独。高度なテクノロジーと、路地裏のざらついた生活が同じ場所にある未来の感覚だ。

FROM DYSTOPIA TO PROTOPIA.

From dystopia to protopia — UPDATE

[ PAST ] Dystopia / 1984

  • 暗く退廃的な「ナイト・シティ」
  • テクノロジーによる人間の疎外
  • ハードコアなサイバーパンク

[ FUTURE ] Protopia / 2026

  • 風通しが良く透明感のある「クリア・エレクトロニカ」
  • テクノロジーで人間の感覚と繋がりを拡張
  • 健全で、人間中心のポスト・サイバーパンク

TRAILER / LIVE-ACTION

「チバ・シティ」が映像になる。

Apple TV+による実写版『Neuromancer』の予告。
フィクションの中で描かれてきたチバ・シティの気配が、いま現実へ接続されようとしている。

The City is The Interface.

街そのものが、未来を学び、遊び、感じるためのインターフェースになる。

CHIBA CITY BLUES 2026は、千葉を「サイバーパンクの聖地」として消費するイベントではない。
AI時代の都市と人間の生き方を、音楽と映像と街の中で体験的に探る社会実験である。

MOON CYCLE / LOOP

月の名前と、待つ人の姿勢。

Moon illustration

月もループする。私たちもループする。月の名に共通しているのは、月そのものより、人の待ち方・感じ方が主役なこと。月は変わらない。変わるのは、待つ人の姿勢。

月は一定の軌道を回る装置で、月の名はその前に立つ人間のログファイル。

新月

しんげつ

DAY 1

月が太陽と同じ方向にあって、見えない月。「始まり」「種」「余白」。昔の暦ではここが1日目。何も見えないからこそ、これから満ちていく。

三日月

みかづき

DAY 2–3

新月から2〜3日。細い弓のような月。「兆し」「かすかな希望」。昔はこの月が見えないと暦がずれた。

上弦の月

じょうげんのつき

DAY 7–8

半月。夕方〜夜に見える。「成長途中」「バランス」。弦=弓の弦。弓を上に張ったように見えるからこの名前。

十三夜月

じゅうさんやづき

DAY 13

満月一歩手前。「完成寸前の美」。日本では満月より十三夜を愛でる文化があった。満ちきらないところに、余情がある。

満月

まんげつ

DAY 14–15

完全に満ちた月。「完成」「極み」「祝祭」。願いが叶う瞬間、でも同時に「これ以上満ちない」という境界。

十六夜

いざよい

DAY 16

満月の翌日。「ためらい」「名残」。いざよう=躊躇する。すぐ昇らず、少し遅れている月。

立待月

たちまちづき

DAY 17

満月の2日後。「立って待つ月」。月がなかなか昇らないから、もう座って待つのも疲れた、立って待つか。

居待月

いまちづき

DAY 18

さらに遅くなる。「座って待つ月」。もう立つのもしんどい。月を待つ人の体力が見える。

寝待月

ねまちづき

DAY 19

さらにさらに遅い。「寝て待つ月」。起きてられないから、もう寝ちゃう。それでも月は、ちゃんと後から昇る。

下弦の月

かげんのつき

DAY 22–23

再び半月。今度は明け方に見える。「手放し」「整理」。満ちる流れが、欠ける流れに完全に切り替わる。

有明の月

ありあけのつき

DAY 26+

夜明けになっても空に残る月。「名残」「朝と夜の境目」。「有明」=夜が明けること。朝に残る月は、儚い。

晦日月

みそかづき

DAY 29–30

月がほとんど見えなくなる頃。「終わり」「締め」。「月が隠れる」→月隠り(つきごもり)が語源。ここで一ヶ月が終わる。

S(F) / REFERENCE

「少し不思議」から考える未来。

藤子・F・不二雄が描いた未来は、脅威としての未来ではなく、
人のそばで働く未来の道具たちでした。

ドラえもんは、世界を支配するために未来道具を使うわけではありません。
のび太が少しラクをしたい。ジャイアンとスネ夫を見返したい。しずかちゃんにいいところを見せたい。
そんな小さくて、情けなくて、でも切実な願いのために、未来のテクノロジーは取り出されます。

大事なのは道具ではなく、それを使う人間の勇気と優しさ。

未来道具は、いつも人間の欲望を少しだけ拡大します。
だから失敗も起きるし、笑いも生まれる。
けれど最後には、人は何のためにその道具を使うのかを問われます。

[ NOT for ]

人を管理するため

[ BUT for ]

人の想像力や遊び心を、少し拡張する

CCB2026が試したい未来も、巨大で遠いものではありません。
AI、ロボット、映像、音楽、SNS、都市のインターフェース。
それらを、人を管理するためではなく、人の想像力や遊び心を少しだけ拡張する道具として使いたい。

街の中に「少し不思議」な未来を置いてみる。
子どもも、大人も、クリエイターも、地域の人も、そこで少しだけ世界の見え方を変えてみる。

CCB2026は、その「少し不思議」を都市の中で体験に変えていく試みです。

CINEMA / RESONANCE

AIと人間、その境界で揺れる物語。

CCB2026の文脈で見つめたいのは、テクノロジーの派手さよりも「AIと人間の関係性」。
共生、葛藤、選択、記憶。都市と個人のあいだで揺れるテーマを、映画から読み解く。
千葉シティにジャックインする前に、いまの私たちの感情と倫理をスクリーンで再接続してほしい。

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